「人事アナリスト」のキャリア~ピープルアナリティクスを主導する新しい人事職~

近年、企業ではデータドリブンな意思決定が重視されるようになり、人事にもその波が迫っている。働き方改革の効果を測定する必要性と相まって、「人事アナリスト」という職種が登場した。データ分析のスキルを持つ専門人材が不足する中、どのような経歴やスキル、性格特性を持つ人材が人事アナリストになり得るのか。日本と北米のピープルアナリティクス関係者25人へのインタビュー調査から明らかにする。

目次

1章 人事アナリストとは 

1.1 人事アナリストの概要
人事アナリストとピープルアナリティクス
ピープルアナリティクスに注目が高まった日本の社会的背景
人事アナリストはどれほど存在するのか―日本と米国の比較
コラム①  人事部にアナリストを配属する必要はない?

1.2 人事アナリストの仕事
主な仕事内容
初 期―ピープルアナリティクスに向けたデータ整備と社内への理解促進 
成長期―レポーティングのセルフサービス化と人事部向け基礎研修の実施
成熟期―ピープルアナリティクスチームの統率と戦略的プロジェクトへの移行
コラム②  ピープルアナリティクスに対する従業員の信頼を築く
人事アナリストの社内におけるポジション

2章 アナリティクス事例

事例1 管理職の指導力が従業員エンゲージメントを高め、営業成績の向上に影響することを証明
事例2 契約終了予定の人材と新規プロジェクトとのマッチング
その他のアナリティクス事例
コラム③  人事部でピープルアナリティクスへの認識を深めた方法

3章 人事アナリストの人材要件

3.1 北米と日本の人事アナリストの経歴
北米の特徴
日本の特徴
前職の特徴

3.2 人事アナリストに必要なスキルと性格特性
米国の求人広告で見る人事アナリストの人材要件
現職の人事アナリストに聞いた、必要な能力、スキル、性格特性、志向とは
コラム④  データと人の感情を理解し、それを他者に伝える技巧が求められる
人事アナリストに適している人が現在就いている職