進む「仕事と介護の両立」。介護している女性の3割強が正規雇用に

2026年08月18日

こちらの記事は「働き方の定点観測2025」レポートより一部抜粋したものです。
レポート全体はこちらから閲覧・ダウンロードいただけます。

家族の介護を担いながら働き続けられる社会は、どこまで実現しているのだろうか。
リクルートワークス研究所の「全国就業実態パネル調査」のデータを用いて、家族を介護している人の就業状態について2017年からの変化を追ってみた。

男女ともに進む「働きながら介護する」スタイル

2017年からの推移を見ると、家族を介護している人の就業率は男女ともに増加していることがわかった。

特に注目すべきは、正規雇用者の割合の増加である。男性は51.2%から55.6%へと増加し、女性においては21.9%から32.3%へと10ポイント以上も上昇している。かつては介護を機に仕事をセーブするケースも少なくなかったと考えられるが、男女ともに正規雇用として働きながら介護を担う動きが広がっていることがわかる。

図表 家族を介護している人の就業状態(上段:男性 下段:女性)
図表 家族を介護している人の就業状態(上段:男性 下段:女性)

出所:リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査」
集計対象者:自分が介護をしている15~64歳

依然として残る「性別による差異」

一方で、男女間には依然として明確な就業状態の差異が存在する。

2025年時点における非就業者(失業者と非労働力の合計)の割合を見ると、男性が12.1%であるのに対し、女性は24.0%と約2倍にのぼり、相対的に高い水準にある。
女性において「就業を希望していない非労働力層」の割合は減少傾向にはあるものの、依然として約2割(19.7%)を占めているのが現状だ。

データからは、介護をしながら正規雇用として働く女性が増える一方で、介護負担の重さやケア役割の偏りによって介護に専念している女性が一定数存在していることが読み取れる。男女がともに望む形でキャリアと介護を両立できる社会へと向かっているのか、引き続き注視していきたい。

こちらの記事は「働き方の定点観測2025」レポートより一部抜粋したものです。
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