
「Z世代」を知る 米国にみる働き方とデジタル共存
Z世代の定義にはさまざまな見解がありますが、本コラムでは米国で一般的に使われている定義に基づいて1997~2012年に生まれた人々を対象とします。2025年現在、この世代は13~28歳にあたり、今後の労働市場で大きな割合を占めると考えられています。
年長のZ世代はパンデミックの時期に高校や大学を卒業し、社会人としてキャリアをスタートしました。仕事に対して報酬だけでなく、柔軟な働き方やワーク・ライフ・バランス、仕事の意義、キャリア開発といった要素を重視する傾向があります。また、副業や起業、フリーランスといった多様な働き方にも関心を持っています。
さらに、Z世代は生まれながらにしてデジタル環境に親しんできた「デジタルネイティブ」です。スマートフォンの平均使用時間は1日あたり約7時間に上ります。最も人気のあるアプリはTikTokで、1日あたりの平均使用時間は約80分です。次に人気があるのはInstagramで、1日あたり約60分利用されています(※1)。
本コラムでは、米国を中心とした主要国におけるZ世代の働き方と、彼らが大きく関わっているソーシャルメディアとの関係について紹介します。
関根真祐子
村田弘美(グローバルセンター長)
安達良香
寺嶋恵美子
(※1)dcdx , “The 2024 4th Annual Gen Z Screen Time Report” (2024) https://dcdx.co/gen-z-screen-time-report-2024