ポストオフの新常識 人と組織のあらたな関係

2026年03月23日

役職を外れる「ポストオフ」は、日本企業におけるあらたなキャリアの転機になりつつあります。本レポートでは、当事者の声と調査データをもとに実態と課題を整理し、役職に依存しないキャリアの可能性を提案しました。

目次

はじめに ポストオフをめぐる前提が変わり始めている

【第1章】 現状|ポストオフをめぐるこれまでの理解
現状01|ポストオフはどのように理解され、運用されているのか
現状02|ポストオフの現在地 「役職を降りた日」の衝撃と葛藤
現状03|現場の摩擦と「左遷」のイメージ
現状04|制度と現場の間から捉える、ポストオフのこれまで

【第2章】 課題|当事者たちへの調査から見えた理想と現実
課題01|受動的ポストオフがもたらすアイデンティティ・ショック
課題02|ポストオフ後はどうなるのか
課題03|自らポストオフを選んだ人と会社からの意向でなった人

【第3章】 提言|人と組織のあらたな関係 「キャリア・オン」への提言
ポストオフを再設計する
提言01|企業への提言 人と仕事の関係を設計し直す
提言02|企業への提言 社員が動き出せる環境をつくる
提言03|個人への提言 役割ベースでキャリアを語り直す
提言04|企業と個人をつなぐ提言 役割をすり合わせる対話を制度化する
法的観点から考える ポストオフをめぐる個人と組織の関係

おわりに ポストオフを、次の選択にする

この報告書でわかること

多くの日本企業では、一定の年齢や在任期間を節目として役職を外れる「ポストオフ」が行われてきました。しかし、職業人生が長期化し、人手不足が深刻化するなか、役職を外れた後も一人ひとりの経験や専門性をどのように活かしていくかが、企業にとって重要な課題となっています。

本報告書では、ポストオフ経験者や企業への調査を通じて、役職を外れることが本人の意欲やその後のキャリアにどのような影響をもたらすのかを明らかにしました。そこから見えてきたのは、処遇の変化だけではなく、ポストオフ後に「どのような役割を担うのか」「組織から何を期待されているのか」が十分に共有されないことが、本人の戸惑いや意欲の低下につながり得るという実態です。

では、ポストオフをキャリアの「終わり」ではなく、次の役割へ移行する転機とするために、企業は何をすべきなのでしょうか。本報告書では、役職に依存しない役割の設計や、本人と組織が今後の期待をすり合わせる対話のあり方を検討し、ポストオフを人と組織があらたな関係を築き直す契機へと転換するための考え方を提示します。

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