「定年なし」で働く米国シニアの現状 ―サクセスフル・エイジングを目指して

2026年02月17日

米国に「定年制」はありません。多くの人は社会保障(老齢年金)を早期受給できる62歳、あるいは満額受給できる67歳で引退するのを目標にしています。ただ最近は物価の高騰や介護施設費用の高額化に対応して収入を増やすため、あるいは規則正しい生活や人との交流を維持するためなど、さまざまな理由から年齢にかかわらず働く人が増加しています。実際、65歳以上の就業率は過去最高を記録し、2034年には労働者の4人に1人が55歳以上になる見込みです。
本レポートは、連載コラム『サクセスフル・エイジングを目指して―多世代協働で活躍する米国のシニアワーカー』を基に、内容を加筆・再構成したものです。
米国におけるシニアワーカーの実態、高齢者のための法制度、エイジフレンドリーへの取り組み、高齢者をサポートする組織、ベビーブーマー世代からZ世代まで4世代で構成される多世代型組織の課題、ジェロントロジーの考え方に基づく幸福な老後へのアプローチなど、多世代協働型社会の実現を見据えた、米国シニアの現状をとりまとめています。

目次

はじめに

1. 働くシニアの増加――フルタイムで稼ぐシニアワーカー
2. シニアワーカーの実態
3. 高齢者のための法制度
4. エイジフレンドリーへの取り組み
5. AARP――世界最大規模のNPOが高齢者をサポート
6. ダイバーシティと多世代型組織
7. ジェロントロジーから幸福な老後を考える

米国におけるシニア労働市場の現状と展望