対談タイトル
未来予測ロゴ   信頼も愛社精神も継承せれていく
     
大久保  

ダイバーシティでいえば、女性に関してはいかがですか。

 

丸山  

ビール会社というと男性のイメージが強いのですが、1990年代初めに100人規模で女性を新卒採用して以来、女性活躍を推進してきました。現在は新卒の3~4割が女性です。外国人と同じように、女性だから排除したり、差別したりすることはまったくないのですが、女性がいきいきと働ける組織をつくるにはある程度の時間がかかります。今では大量採用した世代から管理職になる女性が多数出ていますので、今後はますます女性が活躍しやすくなるはずです。

 

大久保  

多様な人たちがいきいきと働く組織をつくるには、「人を信頼する力」が不可欠です。実は、人を信頼することは大切な能力の1つなのです。そのためには2つのことが必要で、まずは自分に対する自信があること。もう1つは良好な人間関係です。この2つがないと、他者とうまくコミュニケーションできず、 仕事の領域を自ら狭めてしまうことになります。

 

丸山  

おっしゃる通りだと思います。当社には昔から、先輩が後輩の面倒を見るブラザー/シスター制度というものがあり、そこで培われた信頼関係が一生の宝になることも稀ではありません。

 

大久保  

自分は上司に育ててもらっている。会社も自分のことを認めている。そういう思いのある若手にいざ後輩ができたら、自分が上司から受けた恩を返すように、その人を親身に育てようという気持ちに自然になるのです。「後輩を一人前に育てるのが先輩の務めだ」と頭ごなしに伝えても無理です。

 

丸山  

当社には「キャリアアドバイザー制度」というものがあります。定年後のOB数名に入社3年目までの若手全員と、それぞれの上司を訪問してもらい、細かく話を聞いてもらうのです。毎年、OBの訪問を受けた若手が「会社はここまでやってくれるんだ」と大いに感激します。

 

     
未来予測ロゴ   グローバル化の軸はやはり日本
     
大久保  

それは素晴らしい制度ですね。御社はそうやって愛社精神も継承しているのでしょう。最後に伺いたいのは、再度、グローバル化についてです。グローバル化というと、本社も海外に移すなど、一種の無国籍化を図るものと、あくまで日本という軸を大切にしつつ、それを外に伸ばしていくという2つの方向性が考えられますが、御社の場合はどちらでしょうか。

 

丸山  

当社は後者です。本社も浅草にあることですし、日本らしさを失ったらアサヒビールではなくなってしまいます。冒頭に触れたように、今M&Aを積極的に手がけていますが、「安全・安心・高品質」という、日本のものづくりに対する信頼は絶大なものがあり、ノウハウの提供を相手側から求められる場合が 非常に多い。そうした強みを保持しつつ、より一層のグローバル化を進めていきたいと思います。

 

     
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