Column

中南米、南アフリカの人材採用の特徴

中南米のリクルーターは、特異な文化の中で働く、ということを自覚する必要がある。キングワーグス・アンド・アソシエーツのマネジング・ディレクターであるカルロス・キングワーグス氏によると「メキシコの労働文化は、英語圏、欧州、日本のどれとも著しく異なる。例えば、時間の管理である。メキシコ人は時間の価値観、整理、管理について異なる。『今日』と言っても『明日』かもしれないし、『明日』と言っても『来週』かもしれないということがある。メキシコで人材探しをするなら、このような文化的な違いを念頭に置く必要がある」という。
たとえ有望な候補者が英語が堪能であっても、英語の求人広告に候補者はあまり反応しない。さらに、中南米では公用語がポルトガル語であるブラジルを除いてスペイン語が第一公用語だが、地方によってはそうではない場合もある。地元の人間に求人広告の言語チェックをしてもらうとよいだろう。

南アフリカは2つの国家がひとつになったような国である。先進国と発展途上国に分かれていて、一方は洗練され革新的で近代的な経済だが、他方は貧困と教育不足である。黒人の専門職者に雇用機会を与えようという働きかけもあり、より均等な雇用機会を達成することは国家の優先事項である。

 

■メキシコ
米国には有望な候補者を集めた巨大なデータベースが存在し、優秀な求職者はだいたいウェブ上で見つけることができる。しかし安全上の問題や無認識など様々な理由で、メキシコ人はオンラインに個人情報を掲載することにそれほど慣れていない。LinkedInやMonster.comなどのツールは入口になり得るが、人々がリクルーターのネットワークを育み、さらに多くの人々とつながる手助けをしてくれる。このネットワークを育む中で、リクルーターが求人条件に適合する人材(多分、消極的求職者)にたどり着くまでには、3〜4人の紹介を経由しなければならないだろう。

(カルロス・キングワーグス キングワーグス・アンド・アソシエーツ
マネジング・ディレクター)

 

■ブラジル
ブラジルでジョブボードがどのように機能するかは直感に反するものである。
企業は無料で主要ジョブボードへの求人広告の掲示ができ、求職者は料金を払って求人の情報を探す。メンバーシップ料金を支払ってまで利用するのはかなり真剣な求職者と言えるだろう。

(デヴィッド・クリールマン クリールマン・リサーチCEO)

 

■ペルー
ペルー人はメキシコ人やブラジル人に比べてなかなか他人を信じず、リクルーターを助けようとはしない。また、約100万人のベルー人が海外に在住していると推定されていて、在住先は主に米国やスペインである。この海外在住グループが人材源になる可能性もある。

(デヴィッド・クリールマン クリールマン・リサーチCEO)

2015年06月19日