Iターンして活躍するには、本人の要因だけではない。受け入れ組織のサポートも不可欠だ。三橋氏の上司の松浦氏に活躍のポイントを伺った。

【上司インタビュー】

北海道経済部産業振興局長
松浦 豊氏

UIターン人材は、北海道の価値を外の目で発想できるのが強み

―彼が活躍している要因は何だと思いますか。

1つは人柄だと思います。彼は、すごく人当たりがいい。対上司との関係でも、距離感の取り方がうまくて、だけど、きちんと自分の考えは伝えてきます。それがいやらしくなくて、「彼の主張に耳を傾けなければいけないよな」と思わせるタイプです。

2つ目は、カスタマーファーストのところです。彼の仕事を引き継いだ人たちは、企業の方から「三橋さんにはこんなことをしてもらった、あんなことまでしてもらった」といろんなことを聞かされています。三橋さんは素晴らしい対応をしていたということを、引き継いだ人たちは痛感していると思います。顧客満足を第一にものごとを考える人だというのは、非常に強く感じます。

―UターンIターンの人材が活躍する要因は何だと思われますか。

北海道にずっといると、北海道のブランド力にあぐらをかいてしまい、みんな「北海道はいいところだ」と言いがちです。私もUターンしているのですが、本州に住んでいた8年弱の間は、そういう見方を日本中の人がしているわけではなく、「北海道は憧れの地ではあるけれど、住んだり働いたりするところではない」と思っている人が多いことを知りました。

ですから、UターンやIターンの人たちは、外の目に対してどうやって北海道の価値を上げたらいいか、という起点で発想を展開できるのが強みだと思います。

―今後期待することを教えてください。

彼は今、課長ですが、今後ステップアップしていけば、自分自身が実務をやる立場ではなくなります。ですから、次のステップに向かって、今、自分が持っているノウハウをきちんと組織、部下に伝承していってほしいと思っています。多分、彼が自分でやるとできてしまうでしょうが、今後のことを見据えると、部下とか組織をマネジメントするほうへシフトしていってほしいということです。将来的には経済部の幹部、道庁の中心人物になっていってくれる人間だと思います。



【北海道経済部産業振興局産業振興課 三橋剛氏 の活躍のポイント】

今回のインタビュー結果を研究レポート「UIターン人材活躍のセオリー」でまとめた3つのターニングポイントに当てはめると以下のポイントで整理される。

Iターンから活躍するまでの3つのターニングポイント※1
※1:3つのターニングポイント
UIターンから活躍するまでを入社までの「移住前」、入社後約半年までの「適応期」、入社後1~2年までの「活躍期」の3つの期間に分類して整理した考え方




3つのターニングポイントと学習3階層モデルの詳細については、下記の「UIターン人材活躍のセオリー」のレポートを参照
http://www.works-i.com/pdf/160407_uiturn.pdf



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※その他のインタビュー
第1回インタビュー 福岡へUターンしたエンジニアの吉田氏
第3回インタビュー 宮城へIターンした産業復興支援員の森氏
第4回インタビュー 福岡へIターンした塾講師の橋本氏
第5回インタビュー 北海道へUターンしたエンジニアの池田氏