Column

ダイバーシティ経営におけるナショナリティの需要
エレクトロラックス

世界150を超える国と地域に広がる製品群01_394
小型家電製品部門ヴァイスプレジデントであるPaul Palmstedt氏によると、現在のエレクトロラックスの掃除機へと繋がるアイデアが生まれたのは、1908年。創立者のアクセル・ヴェナー・グレン氏は、高額な業務用掃除機を「もっと軽く、もっと安いものにして一家に一台届けよう」と考えた。その後、初の家庭用電気掃除機である「LUX1」の開発に成功。軽量かつ手頃な価格で販売を開始し、1919年のエレクトロラックス創業の礎となった。

以降、同社の掃除機は、コーポレートスローガンである「Thinking of you」をもとに機能・デザイン面でユーザー視点での改良が加えられた。その後、100年を経て、世界を代表する家庭用電気製品および業務用電気製品メーカーとなり、150を超える国や地域で年間5,000万台以上の製品を販売している。

現在の主力商品は、冷蔵庫、食器洗い機、洗濯機、掃除機、調理器、空気清浄機で、8つの戦略ブランドにて販売されている。主な商品分類のシェアは、調理家電が60%、洗濯機17%、消耗品・備品など10%、小型家電8%、業務用5%。特徴は、家庭用・業務用ともに、お客様の本来のニーズに応えられるよう考え抜かれてデザインされた革新的な製品で、北欧をはじめ世界各国から支持を受けている。

日本のヒット商品は、掃除機の「エルゴラピード」、環境汚染が深刻化している中国にはUVを加える商品など、その国にあった商品を開発している。

拠点設置に重要な2つの視点01_415
現在、生産拠点は、東ヨーロッパ、北米、南米、中東アフリカ、アジアの5地域に置いている。これは2つの理由があるが、1つは生産コストを下げること。2つ目はその地域を成長させることである。2年間にチリに会社を獲得し、南米の大部分をカバーすることになった。次に、メキシコに生産拠点を置き、北米の市場を拡大した。エジプトにも生産拠点と市場を拡大した。

コスト面では、10年間かけて、西ヨーロッパから東ヨーロッパに、カナダから北米に、オーストラリアからタイに生産拠点を移すことで大幅削減することができた。アジアではタイはとても重要な拠点となっている。

グローバル企業に大切なのは“ダイバーシティ(多様性)”
同社は先頃、ゼネラル・エレクトリック社(GE)の家電部門との合併を発表した。GE家電部門の2013年の売上高は57億米ドル。合併により大きなマーケットシェアを獲得する。世界市場の競合は、LG、サムスン、ヨーロッパではシーメンス、ワールプールである。

事業継続には、性別、国籍、年齢などのダイバーシティが大切と考えている。従業員は世界に6万1,000人いるが、例えばダイバーシティ経営におけるナショナリティは重要で、その国の文化や女性活用についても理解している人がふさわしく、当該国の人材がトップに就くべきと考えている。現在、アジアの責任者はスウェーデンの女性だが、北米企業は米国人、ヨーロッパはヨーロッパ、オーストラリアはオーストラリア人、ラテンアメリカはブラジル人が運営している。
GEの従業員は1万2,000名。GEとの合併によって、最も難しいのは統合だと考えている。

2015年03月31日