研究領域

労働政策

人生100年時代、これまでとは違う新たな経済社会システムを創り上げるために、労働政策のリデザインの必要性に迫られています。
ますます多様化する労働市場に対応して、多岐にわたる施策の推進が要請されるなか、政府の主導のみで雇用・労働問題の解決を図ることは容易ではありません。個人や企業など現場を中心としての民間の知力・活力を生かした総合的な施策の検討が期待されています。

リクルートワークス研究所では、これまでの日本的雇用システムに代わる次の時代の就業システムと、その実現に向けた労働政策を検討し目指すべき方向性を提案していきます。

労働市場

人口減少が進む一方、グローバル化の進展、個人の価値観や働き方が多様化する中で、個人の働き方や労働力はどのように推移するのか。個人の就職・転職行動や企業の採用行動から見えてくる労働市場はどのような構造を持ち、今後どのように変化していくのか。
リクルートワークス研究所では、国内外の労働市場を対象に、その就業構造や人材移動についての構造や課題を明らかにするための、調査・研究を行っています。

労働力人口や就業構造の短期的な変化や長期的な予測も行っており、働き方や人材マネジメントのこれからのあり方、労働市場が直面している課題政策提言にも積極的に取り組んでいます。

組織・人事

多くの企業や組織で、もっとも価値のある資産は「ひと」だと言われています。企業や組織の中長期にわたる発展を支えるのは、確かに「ひと」にちがいありません。
すべての企業が、企業にとっての人材価値を最大化することと、その企業にかかわる人々が仕事を通じた幸福を実現できることの両立を目指して、人材マネジメントのありようを継続的に見直し、ブラッシュアップする必要があるでしょう。

リクルートワークス研究所は、採用・人材配置・能力開発・処遇・組織開発・退出マネジメントといった一連の人事プロセスを通じて、企業や組織が「ひと」とどのように向き合い、発展的かつ相互信頼的な関係を構築できるのかを明らかにするために、さまざまな調査・研究を通じて、組織と人事の今日的課題について研究しています。

個人のキャリア・学び

ひとは、働くということに、どのように向き合っているのでしょうか。どのような仕事に就きたいのかを、いつ、どのように考え始め、どのように就職活動・転職活動を行っているのでしょうか。また、働くために必要な能力を、いつ、どのような形で身に着けているのでしょうか。若年から、ミドル、シニアとキャリアを重ねる中で、ひとには、どのような環境変化、意識の変化が訪れるのでしょうか。私たちリクルートワークス研究所は、一人ひとりが生涯にわたっていきいきと働くには、何を経験し、獲得していくことが重要なのかを明らかにするために、さまざまな調査・研究を通して、個人のキャリアのプロセス、働く意識や行動を幅広く探索、解明しています。

キャリア教育

キャリア教育とは、個人のキャリア発達に必要な基礎力の開発やキャリアプランニングを通じて、働く意欲・学ぶ意欲を高め、児童や生徒の学校から社会への移行支援を行うことです。
リクルートワークス研究所ではキャリア教育を推進するために、基礎的研究として、一歩先の課題を見つけ、次のテーマにつながる研究をします。また、教育委員会や学校との共同調査や研究活動を通じて校内のキャリア教育を推進し、基礎的研究の成果を踏まえた応用・実践を行い、これらの活動によって明らかになった事柄を、国内外のキャリア教育推進のために活用します。

人材ビジネス

人材ビジネス研究では、世界の人材ビジネスの現状や、テクノロジーの進化を捉え、近未来の人材ビジネスの方向性や可能性を検討します。

人材ビジネス領域は、人材紹介、人材派遣、アウトプレースメント、求人広告、求人・求職サイト、ATS、コンサルティング、職業教育などがありますが、マーケットの変化や、規制、情報技術の進歩を背景として、日々新たなビジネスモデルが発生し、変化しています。
研究成果は、「Works University 人材ビジネス講義」「Works Report」などのレポートやコラムにとりまとめ、日本および米国、英国など世界の人材ビジネスの基礎情報や、最近のトレンドなどを随時紹介しています。

世界の労働・雇用

世界の労働・雇用研究では、近未来の社会制度や労働市場はどうなるのか。日本と欧米主要国を中心とした社会制度、法制度、労働市場の在り方や、人と組織についての調査・研究を行います。

これまでの研究成果については、「Works Report」や 「Works University 労働政策講義」などのレポートや、コラムにとりまとめ、紹介しています。

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