HR Technology Trendsプロが語る“HRテクノロジー”インタビューの概要

「HRテクノロジー」は、実際にどのように理解・活用されているのか。
プロフェッショナルの視界ではどのように整理、投影されているのだろうか。
ジェリー・クリスピン氏(CareerXroads 共同代表)を通じて、HRテクノロジー領域に優れた9名のプロフェッショナル(文末プロフィール参照)にご協力いただき、プロの目から見たテクノロジーの"最前線"についての対面インタビューを行った。全容については割愛するが、質問内容はのとおりである。

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インタビューの構成は大きく3つある。

4つのエコシステム

一つ目は、9名のプロフェッショナルのうち、ジョナサン・ケステンバーム氏(Talent Tech Labs)、エレイン・オーラー氏ウイリアム・ティンカップ氏カイル・ラグーナス氏が独自のエコシステムを考案している。どのエコシステムが正解というものではないが、各人がそれぞれの立ち位置から見て作成したエコシステムについて、分類軸や、その特徴について紹介する。この中から自身が最も使いやすいエコシステムのフレームを選ぶと理解が進むだろう。

プロが注目するHRテクノロジー

二つ目は、プロフェッショナルが注目する新しいHRテクノロジーを紹介する。各領域でAI(人工知能)などの可能性に多くの企業が注目して、急速に開発が進んでいる。「リクルーターはもう必要ない」という発言もあるほどである。プロが薦める最もホットなテクノロジーとその内容について概説する。「HRテクノロジーマップ」にない新しい商品サービス名も多く参考になる。

近未来のHRテクノロジー


三つ目は、プロフェッショナルから見た近未来の姿である。期待の高い領域は、CRM、リファラル、ブランド構築などで、近い将来にどのような展開が起きるかを予測している。

はじめに、「4つのエコシステム」について紹介する。

表 インタビュー質問項目

Q1.
Talent Tech Labsのテクノロジー・エコシステムを知っていましたか?

Q2.
貴社ではどのようにテクノロジー・ツールを分類していますか?
その理由は?

Q3.
どのカテゴリー(分類)を最もよく知っていますか?
また、知らないカテゴリーはありますか?

Q4.
今後、どのようなテクノロジーが重要になると思いますか?

Q5.
Talent Tech Labsのエコシステム・マップの27分類のうち、どのテクノロジーが今後重要になると思いますか?

Q6.
新しいテクノロジーが次々と生まれる状況下で、どこから最新の情報を入手していますか?

インタビュー回答者プロフィル

ジョナサン・ケステンバーム氏(Jonathan Kestenbaum)
Talent Tech Labs エコシステム・マップ開発者 エグゼクティブ・ディレクター
大学在学中に起業し、タレント・アクイジション(人材獲得、以下TA)マーケットプレイスをオンライン上に構築。2014年1月、Mitchell Martin Inc.のCEOジーン・ホルツマン(Gene Holtzman)氏が立ち上げたTTLに参加、エコシステム・マップを開発した。

カイル・ラグーナス氏(Kyle Lagunas)
アナリスト
IDC社 新興トレンド担当 リサーチ・マネジャー
Forbes誌、New York Times誌などの米国メディアに掲載されるトップアナリスト。

ウイリアム・ティンカップ氏(William Tincup)
Tincup & Co. CEO、 Interval Research CEO、RecruitingDaily 社長
HRでのソーシャルメディアやテクノロジーの応用に関するエキスパート。多数のHR関連ウェブサイトの顧問を務める。

ジェレミー・ロバーツ氏(Jeremy Roberts)
HiringSolved 顧客サクセス担当 副社長
前SourceCon(ERE Media)編集長。人材獲得業界では15年のキャリアを持つ。

ブラッド・クック氏(Brad Cook)
Teradata グローバル・タレント・アクイジション担当 副社長
大手グローバル企業を経て、2005年よりTA分野に転向。TAテクノロジー関連の講演多数。

フランク・ウィットノウワー氏(Frank Wittenauer)
Match Marketing Group 人材&テクノロジー担当 副社長
前Deloitte グローバルHR テクノロジー・リーダー。

クレイグ・フィッシャー氏(Craig Fisher)
CA Technologies 雇用主ブランディング責任者
1995年より採用分野に携わる。独自のブランディング法をLinkedInほか多数のサイトが採用。米国ビジネス系主要メディアに取り上げられるなどHR分野における影響を与える。

シャノン・プリチェット氏(Shannon Pritchett)
SourceCon(ERE Media)編集長
元マンパワーグループ RPO(Recruitment Process Outsourcing)でアウトソーシング管理責任者。

エレイン・オーラー氏(Elaine Orler)
Talent Function、TalentBoard社長兼創設者
Talent Function社(TA コンサルティング)、TalentBoard(非営利団体、リサーチ)社長兼創設者。1993年よりTA分野の発展に尽力。特に求職者の体験が労働力と雇用主に与える影響について研究している。TA専門家。

グローバルセンター
村田弘美(センター長)
鴨志田ひかり(客員研究員)

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