Works 60 取り残された福利厚生――スクラップ・アンド・ビルドの視点

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2003年10月発行

■特集1
取り残された福利厚生――スクラップ・アンド・ビルドの視点


はじめに 福利厚生こそ人事の起源
Works編集部

序章 いま、そこにある危機 ~支え切れない企業年金、膨らむ法定福利費
Part1 企業年金 財政問題の次に待つ問題

Part2 再構築の努力まで削減していないか
福利厚生費の視点から開ける新たな地平
守島基博氏(一橋大学大学院商学研究科教授)

第1章 歴史を振り返ると見えてくる"意味と役割"
Part1 女子工員対象の慈恵施設が端緒
企業年金第一号は鐘紡から
米国の福利厚生係誕生と発展
戦時期付加された新たな機能
福利厚生から総合企業福祉へ
福利厚生のみが実現できる価値
・社員が属するコミュニティは多様にハレの場演出も工夫が必要
中牧弘允氏(国立民俗学博物館・総合研究大学院大学教授)
日本とアメリカの企業年金、その前提の違い
森戸英幸氏(成蹊大学法学部教授)

第2章 戦略的福利厚生の実現に向けて
Part1 4社の事例から読み取る「これから」の要素

Part2 これからの福利厚生進むべき方向を探る
西久保浩二氏(生命保険文化センター主席研究員)
・福利厚生の基本は教育に
浦野光人氏(株式会社ニチレイ代表取締役社長)
・経営が福利厚生ビジョンを示すべきだ
高橋俊介氏(應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授)

おわりに
フリンジベネフィット(周辺的報酬)からインディスペンサブルベネフィット(不可欠な報酬)へ
佐野一郎(Works編集長)

■特集2
人材復興が日本再生に結びつく日


I .人材ニーズ調査と産業人材能力基準
II .知恵と希望を現場に求めて
 II-1 部門横断の課題が人と組織を蘇生させる
 II-2 再生スペシャリストの利用と育成が急務
 II-3 技術と経営の"二刀流"から新事業が誕生する
 II-4 アントレプレナーは「失敗を許す組織」から羽ばたく
III.高度専門人材育成から始まる日本再生

■連載

・リーダーの軌跡
川合アユム氏(イーディーコントライブ株式会社代表取締役)

・カタリスト 人と組織の新・論・点
長谷川 岳氏(YOSAKOIソーラン祭り組織委員会専務理事)YOSAKOIソーランが北海道を変える

・ハイ・パフォーマンスを生む現場を科学する 野中郁次郎の成功の本質
第10回 海洋堂/食玩
監修 野中郁次郎(一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授)

・著者からのメッセージ
『会社はこれからどうなるのか』
岩井克人氏(東京大学 教授/東京大学大学院 経済学研究科長)

『会社と個人を元気にするキャリア・カウンセリング』
金井壽宏氏(神戸大学大学院経営学研究科 教授)

『ビックリ!インド人の頭の中――超論理思考を読む』
宮元啓一氏(國學院大學 教授)
石飛道子氏(日本福祉リハビリテーション学院 講師)

・英国政府「ラーンダイレクト」追跡レポート
軌道に乗った国家的生涯能力開発のしくみ
蒋麗華(ワークス研究所 主任研究員)