働きがいと誇りを感じられる社会

働くこととは、社会に対して働きかけることです。困っていたり、何かを欲していたりする誰かのために、何かをなすことです。

すべての仕事には顧客が存在し、その顧客に対して何かをなすという意義や価値があります。そして、その意義や価値を提供することによって、人はフィードバックを受けます。それは、顧客からの感謝であったり、社会からの反響であったりするでしょう。そうした手応えにより、改めて人は自身の仕事の意義や価値を再認識することになります。

また、同じ仕事に就いていても、一人ひとりが認識する意義や価値、手応えは違います。どのような意図でその仕事を選んだのか、どのような志向や能力が活かされていると感じるのかは人それぞれです。つまり、働くこととは、自分らしさを活かすことでもあります。

社会とのつながりのなかで、何らかの役割を果たし、自身の存在意義を確認する。環境がいかに変容しようとも、どのような仕事であっても、人が自分らしさを活かせていると実感し、働きがいと誇りを得ることができる。どんな時代もそんな社会でありたい。

そして、そのためには、個々人の主体性に加えて、その仕事を託す人物、共に働く仲間の真摯な関与が不可欠です。一人ひとりが働きがいと誇りを感じながら働ける社会の創造に向けて、私たちは日々の活動を続けています。