Works Index 2019IndexⅣ 学習・訓練

Index Ⅳ「学習・訓練」は順調に上昇

Index Ⅳ「学習・訓練」は2018年の32.5pt から2019年の33.1pt へと0.6pt 上昇した(図表3-4-1)。Indicator をみると、Indicator Ⅳ -1「難易度の高い、多様なタスクの仕事が任されている」(62.4pt → 63.3pt)、Indicator Ⅳ -2OJT の機会がある」(27.4pt →28.1pt)、Indicator Ⅳ-3Off-JT の機会がある」(13.6pt →14.1pt)、Indicator Ⅳ-4「自ら学んでいる(自己啓発)」(26.5pt→27.0pt)と、すべてのIndicatorにおいて上昇している。

図表3-4-1 IndexⅣとその内訳
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男性では34.1pt(前年比+0.7pt)、女性では31.9pt(同+0.6pt)と男女ともに上昇している(図表3-4-2、図表3-4-3)。年齢別では、2534歳の男性と65歳以上の女性で低下しているものの、その他の年齢層では上昇している。広い世代で学習・訓練の水準が高まっていることがわかる。

企業規模別でも、すべての企業規模で学習・訓練の水準が伸びている図表3-4-4。特に300人未満の中小企業で、2017年から2018年までと同程度の伸びが確認でき、中小企業を中心に継続して学習・訓練の水準が高まっていると考えられる。

図表3-4-2 IndexⅣ(男性年齢別)
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図用3-4-3 IndexⅣ(女性年齢別)
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仕事の難易度は上がり、多様なタスクを担うように

IndicatorⅣ-1「難易度の高い、多様なタスクの仕事が任されている」について、仕事の難易度が上がった人の割合をみると、2019年は23.5%と前年から1.5%pt 増えている(図表3-4-5)。また、IndicatorⅣ-1では、4つのタスクの性質(「単調ではなく、様々な仕事を担当した」「業務全体を理解して仕事をしていた」「社内外の他人に影響を与える仕事に従事していた」「自分で仕事のやり方を決めることができた」)について、あてはまる個数が多いほど多様なタスクを担うとしている。その状況をみると、1つもあてはまるものがない割合(なし)は、2018年の24.7% から2019年の22.8%へと減少(前年比▲1.9%pt)している(図表3-4-6)。1つでもあてはまる割合(1つ以上)は、いずれも増加している。この1年で、仕事の難易度が上がっただけでなく、多様なタスクを担うようになっていることがわかる。

図表3-4-5 仕事の難易度
3-4-5.jpg図表3-4-6 タスクの多様性
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非正規雇用者の正規移行は
学習・訓練機会や学び機会に寄与

2019年にOJTOff-JT、自己啓発を実施した人の割合をみると、就業者においてはすべて増加していることがわかる(図表3-4-7)。雇用者でもすべての学びで実施している人の割合が増加している。

図表3-4-7 就業形態別のOJT・Off-JT・自己啓発の実施割合
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学びが増加する背景のひとつとして、非正規雇用者の正規移行が考えられる。2018年に非正規雇用者であり、かつ2019年も非正規雇用者のままである人(非正規→非正規)のうち、2019年に新たにOJTを始めた人の割合は26.7%である(図表3-4-8)。一方で、2018年に非正規雇用者であり、かつ2019年に正規雇用者に移行した人(非正規→正規)のうち、新たにOJTを始めた人の割合は50.5%であり、正規移行することでOJTの機会が増えたことがわかる。新たにOff-JTを始めた人の割合についても、非正規非正規では9.9%、非正規正規では33.1%であり、正規移行した人の方で増えている。自己啓発でも、非正規→非正規で16.0%、非正規正規で30.4%と、正規雇用に移行した人の方で多い。非正規雇用から正規雇用に移行することで、仕事の難易度が上がり、多様なタスクを担うことになるだろう。そのため、それに対応するスキルを身に付ける必要性が高まり、学習・訓練機会が増えたと考えられる。

図表3-4-8 OJT・Off-JT・自己啓発を新たに開始した割合(雇用形態の変化別)
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