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| Works誌「就職を科学する」の見どころは | |
リクルートワークス研究所 |
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| 荻野進介(Works編集部) |
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「就職活動」から「シューカツ」へ
シューカツ。就活。大学生の就職活動がそう呼ばれ定着したのは、ここ5、6年の現象だろう。その背景に何があるのか?以下は私の独断である。名詞が略されるのは長くて言いにくいからだ。もちろん、それは10年前も変わらないはずだが、当時、就職活動は大学生活で今ほど大きな位置を占めていなかった。せいぜい3年の後半になった頃、あわてて向き合う一過性のイベント。つまり、使われる頻度が今よりずっと少なかったのだ。 ところが今はどうだろう。就職協定の廃止とともにますます早期化する「活動」、ネットの発達、エントリーシートの普及、インターンシップ、職種別採用、大学でのキャリア教育……。就職・採用、そして大学教育の現場が猫の目のように変わり、結果、学生たちは早くから対応策に追われる。きっかけはマスコミかもしれないが、いつしか、シューカツという言葉が巷に定着していったのだろう。 3段階の就職活動プロセス 今回の『ワークス』では、この「シューカツ」に主な焦点をあててみた。内定済みの大学4年生の男女50名にグループインタビューを実施した結果、わかったことが2つある。まずひとつは、就職活動のはじめと終わりでは、学生の企業観が大きく変わるということだ。図表1は、大学3年の10月から4年の6月までで、企業選択の基準が顕著に変化する様子を表わしている。活動の初期には、「なじみがある」「大手である」といった事業側面での選択基準が強いが、後半になると、「自分の能力が生かせる」「社内の雰囲気がよい」「女性が活躍できる」といった組織側面の評価が強くなる。入り口は、商品や事業にひかれるが、決め手は、仕事の実態や仕事環境に対する評価ということだ。 |

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ここから導かれる結論は、就職活動のプロセスは3段階にわかれる(図表2)ということ。第1段階では、「商品になじみがある」「大手である」「近親者が働いている」という具合に、動機も情報もまだまだ浅い段階で企業を選ぶ。大学3年の11月から1月頃までがこの時期だ。第2段階は、企業の採用コミュニケーションの洗礼を受ける時期で、リクナビ登録、資料の読み込み、説明会出席、大学の就職課や友人との情報交換などを通して、企業評価軸が徐々に形成されていく。3年の2月、3月に多くの学生がこの段階に到達する。第3段階は、「自分が本当にやりたい仕事は何か」など、自己分析を再度行い、対象企業の見直しを図る最終段階だ。内定を得るまでこの段階が続くわけだから、4年の4月から6月、遅くは年内一杯、この渦中にある学生も存在する。
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4分類の転機イベント
もっとも、第1から第2、第3と誰でもスムーズに移行するわけではない。第2から第3に移行する時、つまり最終的な評価軸が確定する直前、多くの学生に「転機イベント」という心理現象が訪れる。これが今回の調査でわかった2つ目の発見だ。これを経て、学生の企業選択・評価軸が強固になったり、転換したりする。この転機イベントは、以下の4種類に分類できる。 (1) 期待値が高すぎて志望変更を強いられるケース (2) 応募企業の面接に何度も失敗してしまうケース (3) 多くの企業を受験するものの、しっくりくる企業がなく、模索し続けるケース (4) 特定企業への志望意思を強化するケース 具体的に例をあげてみよう。ある男子大学生だが、音楽が好きで、アルバイトでDJをしていたので、レコード会社、芸能プロダクション、出版社を第1志望とするが、受ける企業の面接にことごとく落ち、途方にくれ悩んでいたところ、「自分が好きで、向いているのは大量の情報を収集し、取捨選択や分析する仕事ではないだろうか。なぜなら、DJに求められるのはまさにその能力だからだ」と考えるに至る。これが彼にとっての転機イベントだった。その結果、大手調査会社を受験し、みごと内定を獲得した。これはさきの (2) のケースに該当する。 企業がこうした転機イベントの存在を知ることの意味は、いったい何だろう?詳しくはぜひ本誌をお読みいただきたい。 「敵を知り己を知れば百戦危うからず」(孫子) |
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| (2003年5月28日掲載) |
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