research高校版ルーブリック開発のプロセス

  • 評価の形式

    本プロジェクトの目標である、「各基礎力の保有段階を明らかにし、向上のためのプロセスを可視化できるようにする」ことを実現するために、評価形式にはルーブリックを用いました。ルーブリック評価とは、「ある課題について、できるようになってもらいたい特定の事柄を配置するための道具」です。ここでは、「ある課題」をいくつかの要素にわけ、要素ごとに評価基準を満たす「段階」を記述したものを調査票としました。

    開発の手順

    高校版ルーブリックは、大学生を対象に作成されたPROG* で蓄積されたデータを参照しながら、以下の手順で作成しています。PROG では、大学生のコンピテンシーを7 段階で設計しており、対人基礎力・対自己基礎力・対課題基礎力の各項目(表1参照)それぞれについて、レベル1~レベル7 までの各段階で何がどれくらいできる状態なのか、定義されています。そして、一般的な大学生の基準値が、7 段階中の中央である、4 になるように設計されています。

    (1)PROG の結果を基に、高校生段階における基準をコンピテンシー別に設定。具体的には、高校版ルーブリックは5 段階なので、大学生の3 のレベル(基準値より1 段階下のレベル)を5 段階中の4 にしています。

    (2)PROG開発者と共に、基準である3を目安として、上下5段階のレベルに展開しました。

    (3)複数のコースがある大規模共同研究校で実験実施をおこないました。

    (4)実験校で取得したデータ分析の結果をPROG 開発者・心理学の専門家と共に解読、解読は一つ一つの選択肢についておこなわれ、正規分布でない項目については、設問ごとの課題を明らかにし、選択肢の改訂をおこないました(例えば、段階ごとの回答比率がピークの無いなだらかな台形状になるような場合には、段階間の区別をよりシンプルで明確にするなど)。

    *PROG・・・大学教育を通じたジェネリックスキル開発を測定と育成の両面から支援するプログラム(株式会社リアセックHPより)

    各要素の定義は以下の表のとおりです。