2014年度研究プロジェクト

米良はるか何かを始めようとする人を
気軽に応援できる仕組みを作りたい

インターネットの力を使って、誰かを応援するようなことができないだろうか。そんな思いつきから大学4年生のときに作ったのが「cheering SPYSEE(あの人応援チアスパ!)」。アスリートや伝統芸能に取り組む人に対して、個人が小口で資金面の支援をできるWebサービスだ。この「チアスパ!」が後に「READYFOR」を立ち上げるきっかけとなった。

私自身も「チアスパ!」でプロジェクトを立ち上げ、パラリンピック日本代表スキーチームの備品代100万円を集めました。「チアスパ!」を作ったのは直感的なものでしたが、自分の作り出したものが少しでも誰かの役に立てたという実感を得られたことによって、その後の自分の方向性みたいなものが見えてきて。それまでは自分に何かを生み出す力があるとは思えなかったけれど、誰かに喜ばれるものを作ろうとすることなら好きだし、それをインターネットというフラットな場で実現することにものすごく可能性があるということだけはわかったんです。

ただ、「チアスパ!」は投げ銭的な仕組みで、支援を募る側はいいのですが、支援する側に楽しいと思ってもらえるサービスとは言えませんでした。支援を募る側と支援する側にもっとコミュニケーションがあって、誰かが何かをやってみるということをみんなが楽しい体験として分かち合えるようなサービスにしたかったのですが、どうすればよいのか具体的な案が浮かびませんでした。

その後、大学院に進んで間もなく米国・スタンフォード大学に短期留学し、クラウドファンディングを知りました。ちょうど米国で注目され始め、サイトが次々と立ち上がっていた時期だったんです。私が思い描いていたサービスを実現するには最適な仕組みかもしれないと考え、帰国後すぐに松尾先生の研究室の人たちと研究に取りかかりました。

クラウドファンディングには大きくわけて「購入型」「寄付型」「投資型」があり、魅力を感じたのは購入型。支援する側は資金を提供することで、何らかのお返しを受け取るシステムです。お返しは商品やイベントへの招待から、お礼状までさまざまで、金銭的な価値はわずかかもしれませんが、厳密には寄付ではありません。何かを購入するということで双方向のコミュニケーションが生まれることに面白さを感じ、2011年3月末に立上げたのが「READYFOR」です。

2015年04月24日