2014年度研究プロジェクト

アップル、サムソンを超える
日本発のメガベンチャーをつくる
徳重徹氏
テラモーターズは2010年4月創業。電動バイク、電動シニアカー市場で、設立2年後に販売台数4000台を達成し、同分野で国内の首位のメーカーに。現在はベトナム、フィリピン、インドに事務所をもつ。徳重氏はバイクのエンジニアでもなければ、バイクメーカーに勤務していたわけでもない。徳重氏はどんな考えで同社を立ち上げたのか

日本企業の新しい成功モデルをつくりたいんです。最近は少しましになりましたが、日本では成功したベンチャー企業といっても、せいぜい売上げ10億から20億円くらいで、上場しても大して伸びない。一方の大企業も情けなくて、一部を除き、なかなか変革ができません。そこで働いている人たちは志もなければ、仕事のスピード感もない。それではグローバル競争に勝つことはできません。アジアに行くと実感するんですけれど、今や家電はサムソンやLGの独壇場です。パナソニックもソニーも見る影がありません。

どうしたらこの閉塞感を打ち破ることができるのか。自分で日本発のメガベンチャーをつくろうと思ったんです。

ベンチャーの聖地といえばシリコンバレーです。グーグル、テスラモーターズが有名です。日本にはシリコンバレーのような場所がないからメガベンチャーが育たない、という意見がありますが、そんなことはありません。中国にもインドにもメガベンチャーが続々生まれています。サムソンだって、2000年ごろまでは中堅企業に過ぎませんでした。

アメリカもそうです。今、アメリカの国内テレビ市場のトップメーカーはヴィジオという、たかだか10年の歴史しかない企業なんです。シリコンバレーとはまったく関係がありません。日本以外の世界にはこういう例が山ほどあります。

スポーツの世界では、野球では野茂、サッカーでは中田のような選手が出てきて世界で堂々とプレーするようになると、俺も世界でやりたい、という後進が山ほど現れました。日本人は引っ込み思案だから、誰かが手本を示さないと、自分から前に出ることなんて考えない。僕は企業経営という分野で、それを実現したい。世界市場、特にこれから急成長するアジアで活躍するプレイヤーになりたいのです。

2015年03月06日