2014年度研究プロジェクト

 家本賢太郎インターネットとの出合いは
偶然ではなく、与えられたもの

家本氏は、「自分は人として生かされている」という思いがあるといい、社会への貢献によって恩返しをしたいと考えている。そして15歳の時にインターネットに出合ったことも、偶然ではなく、「与えられたものだ」と感じている。

自分は人として生かされているという思いが、まず大前提にあります。その上で、生かされているのは社会に生かされていると思っているので、自分に何かをしてくれた人に返すのではなくて、社会に対して返したい、貢献したいと思っています。社会への貢献にもいろいろなパターンがありますが、私は自分の生業を通して貢献することを選んでいます。

私が15歳の時にインターネットという存在に出合ったのも、それは自然に巡ってきたものではなく、タイミングも考えると、与えられたものだと思っています。なぜかというと、それより2年前にインターネットに出合っていても多分起業できなかったし、そういう風潮でもありませんでした。2年後にはネットバブルが始まっていたので、やはり自分がそれをやろうとは、おそらく思わなかった。あの1997年というタイミングでなかったら、インターネットの仕事を15歳から始めなかったと思います。

インターネットはコミュニケーションだけではなく、人間の活動の質を大きく変えてきました。政治の世界でいえばチュニジアで起こったジャスミン革命もそうですし、先日の香港のデモもそうですが、インターネットが人の言葉を増幅させる力になっています。ポーランドのワレサ元大統領のように、かつての革命にはリーダーが存在しました。それがみんなでスマホを使って動画を撮り、SNSでシェアする。そんな革命の時代になってきました。一つの国を揺るがす存在にもなりえるインターネットの無限の可能性を、まだまだ探らせてもらっています。

この会社を通じて果たせる使命が、まだたくさんあると思うので、インターネットの仕事を続けているのだと思います。経済・社会が変化する1サイクルは、約30年という話を聞いたことがあります。インターネットが広がり始めた社会はまだその半分くらいだから、半分でここまで来て、残り半分何が起こるのかワクワクしています。20年近くインターネットの世界で仕事を続けてこられたのは、このワクワク感があるからかもしれません。

2015年05月22日