2014年度研究プロジェクト

Ⅰ章
世界で「社会リーダー」はどのようにして生まれてくるのか

世界を見渡してみると、さまざまな形態で活動する「社会リーダー」が続々と誕生しているように思われる。しかしながら、世界の共通認識としての「社会リーダー」の明確な定義は存在せず、それゆえにどのような特性を持つ人物が、どのようなキャリアや思考経験、実体験などを経て「社会リーダー」となっていくのかは千差万別であり、明確な創造メカニズムがあるとは言えないように思われる。

私たちは「社会リーダー」を、「新たな社会価値を創造し、人々の未来を豊かにすることを、自らの使命と自覚している人」と定義した。その創造のメカニズムを探索するため、リーダーやエリート、アントレプレナー、イノベーターといったトップ人材の創造メカニズムの中に、「社会リーダー」の創造に寄与するような機能が組み込まれていると想定して、未だ明らかにされていない「社会リーダー」創造のメカニズムを探索していきたいと考えている。

まずⅠ章では、「社会リーダー」とはどのような存在として位置づけられるか、その創造メカニズムが有効に機能しているのはどのような国や地域であるのかの2つの認識を共有し、私たちなりに「社会リーダー」創造につながるメカニズムを象ってみたい。続くⅡ章、Ⅲ章では、「社会リーダー」創造のメカニズムを前提に置きながら、リーダーやエリート、アントレプレナー、イノベーターなどの育成、創造、支援組織や体制、制度などの実態を概観し、「社会リーダー」創造への意味合いの抽出を試みることにする。

2015年06月03日