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研究レポート

3割がリーダー、8割が積極的参加だった学校行事・課外活動
超進学校の教育が語られるとき、その学校行事・課外活動の活発さが引き合いに出されることも多い。教員が口出しすることはほとんどなく、生徒自身の手で運動会や文化祭、生徒会活動といったイベントが作り上げられていく。自分たちの力が試されるこれらの活動は、たしかに多くの卒業生たちを惹きつけている。

調査では、学校行事・課外活動への取り組み方がどうだったか、(1)おおむね積極的に取り組み、リーダー的な役割を担ったこともある、(2)おおむね積極的に取り組んだが、リーダー的な役割を担ったことはない、(3)おおむね積極的に取り組まなかった、の3つの選択肢から選んでもらった。その回答分布を示したものが、図3になる。開成・灘卒業生の32%がリーダーポジションを経験し、77%が積極的に取り組んだ2タイプに該当している。意気込みが感じられる分布であり、一般大卒との差も統計的に有意だ。

一方で、一般大卒とのあいだに有意な差が認められなかったのが、部活動への取り組み方である(図4)。ただ、これは、一般大卒と同じぐらい部活動に勤しんでいたと表現すべきかもしれない。部活動のリーダー経験があるという者は32%、積極的に活動をしていたという者は合わせて69%。ただ、これが大学時代の体育会・サークルとなると、状況は一変する。体育会・サークル活動について「おおむね積極的に取り組み、リーダー的な役割を担ったこともある」と回答した者の比率は44%であり、その値は一般大卒(22%)の2倍である。

図3 学校行事・課外活動への取り組み方 図3 学校行事・課外活動への取り組み方

 

図4 部活動&体育会・サークルへの取り組み方図4 部活動&体育会・サークルへの取り組み方

豊かな読書
読書にも際立った傾向が見出せる。「読書など、教養の獲得につながること」への意欲を尋ねた質問に「意欲的だった(やや意欲的+意欲的)」と回答した者の比率を示せば、中高時代65%、大学時代63%と、ともに6割を超えている。一般大卒の比率は順に46%と50%。中高時代には2割以上の差が認められる。

そして、ジャンル別の読書状況(「よく読んだ」と回答した者の比率)を示したものが図5になる。開成・灘卒業生の約半数は、一般的に手に取られることが少ない「思想書・人生論・純文学」関連の書籍を中高時代から読んでいる。「歴史小説・ノンフィクション・ドキュメンタリー」の読書率はさらに上をいき、大学時代における専門書の読書率が高いのも開成・灘卒業生である。また、卒業生たちは、「マンガ・趣味娯楽書」も一般大卒と同程度に読んでいる。

見方を変えて、「思想書・人生論・純文学」、「歴史小説・ノンフィクション・ドキュメンタリー」、「マンガ・趣味娯楽書」の3つすべてについて中高時代に「よく読んだ」と回答している者の比率を出せば、一般大卒11.3%であるのに対し、開成・灘卒業生は19.9%という値が算出される。

読書家というのはどこにでもいる。もちろん一般大卒のなかにもいるが、その出現率は開成・灘卒業生の方が高いといえそうだ。

図5 読書の状況
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2015年03月17日