Uターンして活躍するには、本人の要因だけではない。受け入れ組織のサポートも不可欠だ。池田氏の研修担当の方々に活躍のポイントを伺った。

【研修担当インタビュー】

最後の工程の経験を活かして開発プロジェクトを引っ張っていってほしい人材

―どのような期待をしていますか。

会社の事業規模が大きくなるにつれ、新規の案件や、既存の案件から派生した案件で、プロジェクト内でチームに分かれる仕事が任されるようになってきました。きちんとチームをつくって作業にあたるというところでお客様から評価をいただいているので、チームをまとめるリーダーの存在が必要になってきていました。プロジェクトを引っ張っていける人材を探しているタイミングで彼が採用されました。

今後、開発をしていくうえで、運用したときにどんなことが起こり得るのかを知っている人材というのは稀です。そこの経験を活かして、ただ単純に上流工程ができるだけではなくて、最後の工程の経験を活かして開発もできる人材になっていってもらいたいと思います。

―入社時の研修で注意していることを教えてください。

中途採用は即戦力として詰め込みすぎてしまうケースがありますが、私たちは一からやっていくところを重要視していて、つまずいたところを徹底的に直す、指導することに力を入れています。どんな経験をしてきたのかを丁寧にヒアリングして、何ができるのか、知っているけどやれていない、実際には業務経験がない部分はどこなのか、ということを、研修中に聞き出しています。

研修後に配置された案件の担当者や上長と「こういう傾向のミスをしやすい」とか「こういうところは得意」といった情報の連携に心掛けています。 それによって、実際のチームに入ったときに、チーム内でのタスクシェアがうまくいくと思います。「現在の研修生はこういう状態ですよ」とか、「こういうところをミスしやすい」というのは日々情報を共有しています。

―社内にUターンIターンの方は多いですか。

北海道で開発をしたいという入社理由が多いので、UターンやIターンで入社される方もかなり多いです。Uターンの方も多くいますが、Iターンですと、学生時代北海道にいた方や、配偶者がこちらの出身という方もいますね。彼らは地域愛があります。「北海道が好き」とか、「地域が好き」とか「家族がいるから」という思いがあるので、そういう思いをしっかりと実現しておくことが大事だと思っています。

私たちの仕事は、デスクの上で頭を使って働くタイプの仕事です。落ち着いた環境で、しっかりと集中して仕事に取り組むことが重要ではないかと思います。

―コミュニケーションを活性化する取り組みは何かされていますか。

中途で入社した場合に、新卒と比べて同期のつながりはできにくいと思います。なので、「年とか、経験とかを気にせずに、ここにいる人たちはみんな同期ですよ」という意識づけをしています。また、実際の業務をしていくうえでは、課会が頻繁にありまして、入社すると最初に一通り、全ての課会に参加していただいています。 あと、3年前ぐらいから社内イベントの取り組みで部活動などを始めていまして、課とかチームを越えて、さらに横のつながりを深めていってもらっています。横と縦でしっかりと人脈を広めて、結束意識を深めることが、離職率低下やコミュニケーション活性化には効果的だと思います。



【株式会社GSI 池田和也氏 の活躍のポイント】

今回のインタビュー結果を研究レポート「UIターン人材活躍のセオリー」でまとめた3つのターニングポイントに当てはめると以下のポイントで整理される。

Uターンから活躍するまでの3つのターニングポイント※1
※1:3つのターニングポイント
UIターンから活躍するまでを入社までの「移住前」、入社後約半年までの「適応期」、入社後1~2年までの「活躍期」の3つの期間に分類して整理した考え方




3つのターニングポイントと学習3階層モデルの詳細については、下記の「UIターン人材活躍のセオリー」のレポートを参照
http://www.works-i.com/pdf/160407_uiturn.pdf



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※その他のインタビュー
第1回インタビュー 福岡へUターンしたエンジニアの吉田氏
第2回インタビュー 北海道へIターンした公務員の三橋氏
第3回インタビュー 宮城へIターンした産業復興支援員の森氏 
第4回インタビュー 福岡へIターンした塾講師の森氏