経営層が「変えていかなければならない」という姿勢を示してくれた

―転職後に苦労されたことはありましたか。

会社として実績が上がっているので、「何でわざわざよそ者を入れてくるんだ」という思いは、出てくると思うんです。「自分は、ここにあまり必要とされていないのかな」と悩んでいた時期もありました。

実績も出してないのに、ああだこうだ言っても、お互い、行き違いになってしまうので、最初は素直に受け入れました。ただ、半年くらいしてから、変えていかなければいけないところは、どんどん言うようにしました。というのも、「変えなければまずい」という危機感を、社長や取締役が提示し続けてくれたのです。会議のときに「東京ではどうだったのか」と自分に発言する機会をくれて、「こんなふうにやっていました」ということを少しずつ伝えていったら、「じゃあ、変えてみようか」と言われるようになりました。いつも「結果はもう過去のものなので、常に成長しなければいけない」と言われています。

―こちらに来て新たに学んだことはありますか。

営業活動ですね。顧客を獲得するための手法であったり、そういったところはとても勉強になりました。東京では、営業活動をしなくても普通に生徒が増えていく状況だったんですが、こちらでは、生徒がいっぱいいるなかでも、もっと生徒を増やすために何かしよう、と取り組むところが非常に勉強になりました。

―東京での経験が活きている部分は何かありますか。

福岡からも東京で受験をするケースも結構ありますので、そのときに、自分の情報は強みになっています。休みのときに東京に帰ったり、東京に出張して授業をすることもあるのですが、そのときは必ず、以前の仲間に連絡を取って、情報を集めています。

―Iターンした後に周囲で特にサポートしてくださった方はどなたですか。

2人います。1人は、入ったときに同じ部署で、東京から結婚を機にこちらに移住された方で、その方とは同じ教科で、自分が中学受験の最先端のところでやっていたっていうのをわかってくださる方だったので、いろいろと相談させていただいたのが1つです。同じ環境ではないにしても、もともと、東京出身の方だったので、「わかるよ。でも、福岡と東京で似ているところもあるでしょ」という感じです。

もう1人は、ここを紹介してくれた、以前の会社の上司で、今でも連絡は取り合っています。

福岡での生活についてはいかがですか。

住みやすさは、東京より福岡のほうがいいと思います。せかせかしてないですし、食べ物もおいしいですしね。自分は、生まれてずっと東京のせわしない環境で育ってきたので、来た当初はゆっくりになることに対する不安というか、変な違和感がありました。「こんなゆったりしていていいのかな」という感じです。双方の感覚が混ざっていって、今の生活リズムができあがったと思うので、今は、東京に行っても、あまりせかせかしないで済みますし、こっちに居ても、ゆっくりしすぎないように、感覚を研ぎ澄ませています。

Iターンしての満足度を教えてください。

今は、算数科の副主幹という責任のある立場にもなって、やれる範囲が広がったので、とても満足しています。ただ、これで完全に満足かっていうと、まだ、もっとやれることがあると思っています。たとえば、将来、自分で塾を立ち上げるとか、そういうイメージを持っています。そのときに、こちらでの経験はとても活きると思います。最初に立ち上げるとき、営業をしなければ人は集まらないから、そのノウハウを得ることができて、こちらに来てよかったなと思っています。


上司から見た活躍のポイントとは・・・ 


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