research2009「人事リスクと向き合う」

ウルリヒ・ベックが「RISIKOGESELLSCHAFT」で、社会のリスクを指摘したのが1986年でした。
ベックはこの本の中で、後期産業社会における物事の決定の要因が、富の分配からリスクの分配に変わると指摘しています。

その指摘は、我々の研究対象である人と組織の関係においても例外ではありません。
さらには、二つの大きな環境変化がそのリスクを高度化・複雑化しています。
ひとつはグローバル化、サービス経済化、知識社会化といったパラダイム転換による変化。
もうひとつは、100年に一度といわれる今回の不況がもたらす急激な変化。
この2つの環境変化が、企業の人材マネジメント、個人のキャリア構築の視界に、さらに新たなリスクを引き起こすのです。

リクルートワークス研究所は、こうした状況を踏まえて「人と組織のリスク」を2009年度の研究テーマに掲げました。
これまで以上に学際的な視界を大切にしながら、研究を推進しています。

人事リスクと向き合う

「Works Review Vol.005」