研究概要
ウルリヒ・ベックが「RISIKOGESELLSCHAFT」で、社会のリスクを指摘したのが1986年でした。
ベックはこの本の中で、後期産業社会における物事の決定の要因が、富の分配からリスクの分配に変わると指摘しています。
その指摘は、我々の研究対象である人と組織の関係においても例外ではありません。
さらには、二つの大きな環境変化がそのリスクを高度化・複雑化しています。
ひとつはグローバル化、サービス経済化、知識社会化といったパラダイム転換による変化。
もうひとつは、100年に一度といわれる今回の不況がもたらす急激な変化。
この2つの環境変化が、企業の人材マネジメント、個人のキャリア構築の視界に、さらに新たなリスクを引き起こすのです。
我々は、こうした状況を踏まえて「人と組織のリスク」を2009年度の研究テーマに掲げました。
これまで以上に学際的な視界を大切にしながら、研究を推進しています。
研究成果
- 有期雇用契約の雇止め無効リスクに関する分析―契約更新が長く続くと無効リスクが生まれるか
―論文 戸田淳仁 - 大卒新卒者採用を抑制すると「リスク」となるのか―大手企業における組織への影響を考察―論文 徳永英子
- 登録型派遣労働者の再就業に関する実証分析―派遣会社の介在価値はどこにあるのか?
―論文 中村天江 - 就活に潜むリスク―「自分探し」が初期キャリアにもたらす影響―論文 豊田義博
- 入社後3年間の上司が,新入社員のその後の成長を阻害するリスク論文 笠井恵美
- 非正規という働き方は本当にリスクか―男性常用非正規の就業実態とリスクの検証―論文 萩原牧子
- 労働・雇用区分の転換とリスク―正社員登用制度は機能するか―論文 石原直子
- 課長任用の分権によるリスクはいかに回避されているのか―大手企業4社における課長任用の実態から
―論文 兵藤郷 - フラット化による管理人数の拡大が従業員の能力開発に及ぼす影響
―管理人数の拡大に潜む長期リスクを探る―研究ノート 白石久喜 - 売上減少期の人事施策変更が職場モラールに与える影響研究ノート 西村孝史
- 報告行動に影響を与える組織風土の分類研究ノート 村上恭一
- 生徒のニーズ別キャリア教育の展開方法の差異に関する考察研究ノート 辰巳哲子
- キャリア教育を推進する小中連携の考察―小中教員の協働プロセスの検討―研究ノート 茂戸藤恵










