そのときの自分にフィットした仕事に出会える社会

一人ひとりが持っている志向、能力や経験は、人それぞれ。
だから、一人ひとりに向いている仕事もまた、人それぞれです。そして、それぞれのライフステージによって、働き方や働くことに求めるものは変わっていきます。結婚、出産・育児、子どもの就学、親の介護、自身の年齢や健康状態などによって、働くことと生活とのバランスは、時に大きく変わります。これまでは、そうした変化を企業に受け入れてもらえずに労働市場から退出する人が少なからず存在しましたが、これからはそうした人々を受け入れ、機会を提供していくことが求められます。

さまざまな資質を持ち、さまざまな状況にあるすべての人が、その人にフィットした仕事に出会うことができる――そのような社会が待ち望まれます。
そして、そのような社会を実現するには、仕事もまた多様なものへと変化していくことが求められます。男性正社員が中心で毎日フルタイムで働くことを前提とした同質性の高い社会から、その人の状況や条件に適した仕事をアサインされ、それぞれが相互補完的に役割を分担していく異質性の高い社会への転換が待望されます。

さらに、その前提として、さまざまな人々に公正・公平に就業機会が提供される、フェアでオープンな労働市場が形成されることが強く望まれます。こうした社会の創造に向けて、私たちは予測的・提言的な情報を発信し続けていきます。