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大久保  

今年、サマータイムを導入されたそうですね。

 

浦元  

3年前、会長の御手洗が経団連会長時代に提唱した時は産業界に受け入れられませんでしたが、今年は節電で導入する企業が増えました。弊社も初めてでしたが始めてみると大きな混乱もなく、むしろ来年もやろうという話が出ています。驚いたことに時間外労働が前年の約半分に減ったのです。

 

大久保  

節電だけでなく生産性の面で効果があった。

 

浦元  

はい。残業に頼らない働き方を考えるチャンスだという話をしています。OECD加盟国で導入していないのは日本を入れ、3カ国だけ。難しい面もあるかもしれませんが、やってみないとわからないこともあるものです。

 

     
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浦元  

弊社は40年以上前から海外での販売、生産を行っています。そして1996年にスタートした「グローバル優良企業グループ構想」は2011年からフェーズⅣに入り、研究開発機能を拡充することによってグローバル多角化を推し進め、日欧米世界三極体制を目指します。また生産体制についても、物流・調達・労働力・カントリーリスクなどの総合的な判断による「世界最適生産体制の確立」を掲げています。

 

大久保  

なるべく消費地に近く、調達や採用が容易な地域で生産し、コストを下げていく考え方ですね。

 

浦元  

そうです。しかもその地域は常に変化していきます。現在生産のウエイトは欧米から、中国を含むアジアへとシフトしていますが、それもまたいつ変わるかわからない。つまり最適な地域を常に考え続け、対応していかなければならないということなのです。そうなると、現状のような日本から海外へという技術や人材の流れは変わっていくと思います。2010年のオランダ・オセ社買収のような海外M&Aも当たり前になって、人材交流は双方向になっていくでしょう。

 

     
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大久保  

既に販売額の8割が海外ですね。

 

浦元  

去年初めて国内が2割を切りました。経営を方向づける歴史的一歩だと思います。

 

大久保  

人事戦略も変わるのでしょうか。

 

浦元  

そうですね。優秀なエンジニアが海外で採れるようになれば、採用の現地化は加速するでしょう。
ただ、加速しすぎると日本の新卒採用の今後が心配です。

 

大久保  

世界各地で採用することになれば各地の連携が必要です。海外の人事慣習とも折り合いをつけなければなりません。日本の新卒一括採用制度も変わらざるを得ませんね。

 

浦元  

むしろ期待します。日本の新卒採用は問題が多すぎます。潜在能力だけで採用し、会社が一定期間養うといったやり方は限界です。初任給にしても、しっかり勉強した人とそうでない人では差がついてもよいという考え方も社内にはあります。

 

大久保  

日本も戦前は会社ごと学校ごとで初任給はバラバラだったそうです。5倍も差があったようですが、そこまででなくとも、学生時代にちゃんと積み上げて来た人は即戦力として評価してもいいと思いますね。

 

     
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