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未来予測ロゴ   コース別人事を廃止し、男女の壁を取り払ったコース別人事を廃止し、男女の壁を取り払った
     
大久保  

私は女性活用の研究会にも入っているのですが、御社の女性活用推進の取り組みを先進企業として紹介している人がいました。ずいぶん熱心に取り組んでおられるようですね。

 

松居  

損害保険業界は、従来から強固な男社会でした。女性のほとんどが内勤事務についており、営業や代理店との折衝といったフロント業務はもっぱら男性の担当だったのです。ところが昨今、保険の自由化、自動車の国内販売台数の伸び悩みなどで、損保業界も競争が激化してきました。これまでのやり方を守っていては激しい競争を勝ち抜くことは困難であり、仕事の抜本的な見直しと共に保険会社の最大の経営資源である「人材」の最大限の活用が不可欠です。そこで着目したのが全従業員の半数を占める「女性の力」でした。我が社では、優れた女性社員が多く在籍しているにも関わらず、女性ならではの感性や力を十分に活用してこなかったのではないかと反省し、2009年から「新たな働き方の推進」を全社の課題にしたのです。

 

大久保  

具体的には何をされたのでしょうか。

 

松居  

2010年7月から、総合職員、業務職員というコース別人事制度を撤廃し、総合系職員一本にしました。仕事も処遇も男女同じ、というわけです。ただ、国内外を問わず転勤の可能性がある「グローバル職」、一定の地域内で働く「エリア職」という区分けは設けています。

 

大久保  

損保業界ではなぜ女性の活用が進んでいなかったのでしょうか。

 

松居  

損保は代理店営業が中心であり、保険専業代理店は男性が多いのは事実です。さらに損害調査業務や保険金支払業務には社外での交渉ごとが付随しますので、「損保のフロントは男性の仕事」という“思い込み”が続いていたのだと思います。しかし、環境は大きく変化しました。また、エリア職を中心とした女性のなかには個々によく見るとフロント業務に適した人材が多くいます。そこでフロント業務を含めた新たな業務に挑戦してもらう人材を選び、上司がそのひとり一人をきめ細かく指導しサポートして育てていく「One to Oneプログラム」を始めました。そのほか、ロールモデルをつくるために女性管理職の数も意識的に増やしています。また、2012年4月には、女性が中核となって営業店を運営する「女性中心の営業店」を全国17ヶ所に新設します。このように、全社をあげて、男女に捉われず可能性を最大限引き出すためのポストや働く場の提供を行っています。

 

大久保  

資料を拝見しますと、女性管理職が課長以上で72人、課長代理まで含めると527人になっています。

 

松居  

2010年度の数字で、今はさらに増えています。

 

     
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