対談タイトル
プロフィール
未来予測ロゴ   グローバルナンバーワンを目指してこの1~2年が勝負
     
大久保  

極めてベンチャー性の高い企業の代表として、御社の中長期戦略と人事課題についてはとても興味があります。

 

中島  

ありがとうございます。インターネット業界では、この2011年、2012年は、将来○○革命と名がつくような大きな転換期になるだろうといわれています。スマートフォンの浸透で、インターネット端末はいよいよ1人1台。端末価格も安く、発展途上国への普及も見えてきました。ここからのマーケット規模の拡大スピードは、1990年代のインターネット革命の比ではないでしょう。加えて、アメリカから広がったインターネット革命と違って、今はサムスン電子などの韓国企業がグローバル市場を席巻したり、日本発のアプリが世界で売れたり、どこの国からでも世界にチャレンジできる状況です。モバイル端末でソーシャルゲームをする、ゲームをきっかけにバーチャルな人間関係を楽しむという感覚は日本が最も進んでいるので、このチャンスに一気にグローバルナンバーワンのソーシャルゲームプラットフォームをつくりあげるというのが弊社の方向性です。

 

大久保  

人材のグローバル化は必須ですね。

 

中島  

ええ。でも、日本人がバイリンガルになった程度では成功できないでしょう。人が楽しいと思う感覚は地域によって微妙に違う。単純にローカライズしただけでは通用しません。その地域のユーザー感覚、そして商習慣を知るバイカルチャーな人材がどうしても必要です。しかも勝負はこの1~2年。ロードマップをつくっている時間などありません。グローバル化の垂直立ち上げ、それが今最大の課題です。

 

大久保  

今、日本企業の多くが、グローバル化のスピードを上げる必要を感じています。人材の採用、育成は本来時間がかかるもの。このズレをどうやって埋めていくかですね。

 

     
未来予測ロゴ   変化に強い組織づくりとパートナー型M&Aで人材確保
     
中島  

現状はグローバルにおいても国内においても、仕事やポジションに人材の数がまったく追いつかない状態です。この問題については、現有戦力でいかに最大成果をあげるかと、人的リソースをどう増やすかの両面で考えています。現有戦力については、市場の変化に応じてどんどん変わっていける組織であることが大事だと考え、「大黒柱は引っこ抜く」という特殊な組織運営をしています。新しいビジネスを立ち上げ、いよいよ軌道に乗る頃にいちばんのスタープレーヤーをほかのフロンティア事業に異動させるのです。報酬体系と役職を完全に分離させて、部長からヒラになるようなダイナミックな異動でも降格とは受け取られないように工夫をしています。

 

大久保  

社員の目には優秀な人ほど次々新しい仕事にスイッチしていくと映るわけですね。一方の人的リソースの増やし方にはどんな特徴があるのでしょうか。

 

中島  

日本人を海外拠点に送るとか、現地の人材を採用するといった一般的な手順ではまったく追いつきません。一気に人材を確保する方法が現実的かつ効果的です。M&Aのスタイルも弊社はやや特殊です。2010年にアメリカのゲーム開発会社ngmocoを買収しましたが、社長のニール・ヤングには弊社取締役に入ってもらい、子会社社長というよりパートナー感覚で仕事を続けてもらっています。欧米のマーケットを攻略するうえでは、彼らのほうが感覚的に長けている。彼ら主導で日本のノウハウも使って成功確率の高いものをつくってもらおうという考えです。

 

大久保  

それはスピード面だけでなく、M&Aの手法としても正しいですね。研究によると、M&Aは多くの場合、買収した会社を変えようとして失敗している。変えようとするから人材が流出し、業績が見通せなくなるのです。

 

     
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