対談タイトル
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未来予測ロゴ   印刷ビジネスからソリューションビジネスへドメインの変化
     
ワークス
大久保
 

御社では2000年に創業100周年の節目を迎えられました。インターネットサービスの普及で経営環境が急速に変化した時期でもあり、大きな転換期になったのではないでしょうか。

 

大久保  

そうですね。フィルム加工で印刷原版をつくっていた時代には、専門技術が必要でした。それがデジタル加工になって、より多くの人がパソコンなどで原版をつくれるようになった。そうなると印刷原版をつくることよりも、印刷の進化とともに培われてきた弊社の情報加工技術、微細加工、表面加工、成型加工などの印刷テクノロジーをどのように応用して、どんな課題やニーズが解決できるかということのほうが得意先にとっての価値になるわけです。いわゆるソリューション企業に変わっていくことが、より求められるようになりました。

 

ワークス
大久保
 

印刷ビジネスが、ソリューションビジネスに進化したということですね。ソリューションビジネスの場合、解決すべきテーマはクライアントの数だけ存在します。社内のビジネスは相当幅広くなったはずです。

 

大久保  

弊社の得意先は4万社以上。社員が取り組んでいる仕事は実に多様になっています。

 

     
未来予測ロゴ   自律型社員のマネジメントには、思想の共有が不可欠
     
ワークス
大久保
 

社員一人ひとりが異なる仕事を担うようになると、上司が細かく指導することは不可能です。本人の主体性に任せていかざるを得なくなる。マネジメントや人材育成も変化していきませんか。

 

大久保  

変化しています。社員一人ひとりに自律が求められるようになりました。それと同時に、自律型でありながらも、何のために仕事に取り組むのかというベースの思想を共有していることが欠かせなくなりました。そうであれば、取り組んでいることは違っても、結果的に社員全員、同じ方向を向いていられるからです。

 

ワークス
大久保
 

すると、いかにして思想の共有を図るかということが人事のテーマになりますね。

 

大久保  

そうです。最も大切なのは上司と部下のコミュニケーションだと考えます。上司の考えていることや会社の方向性が部下にしっかり伝わるとともに、部下の想いややりたいことを、その裏にある背景も含めて上司が理解している。そうした互いの信頼関係があって初めて、部下は安心して自律的に動けます。そのためには管理職のコミュニケーション力、マネジメント力こそが重要なのです。コーチングやファシリテーションモデルを使った研修プログラムを開発し、新入社員の教育を担当するブラザー・シスター、主任・係長クラス、課長クラス、部長など複数の層に分けて繰り返し受講させています。

 

ワークス
大久保
 

上司と部下が視点を共有し、いかによい目標をつくるかということですね。自律的に動くには、最初に設定する目標自体がよいものであることが欠かせません。

 

大久保  

部下が納得できるゴールを持つということ。頭で理解しているだけでなく、心からそれをやり遂げようと納得していることが大事なのです。

 

     
未来予測ロゴ   自律によるモチベーションが、ソリューションを生み出す
     
ワークス
大久保
 

そうした上司のコーチングスキル、ファシリテーションスキルは、クライアントのニーズに応えていくスキルとも共通しませんか。

 

大久保  

得意先とのコミュニケーションでも、その背景を理解する必要があります。いやむしろ、得意先以上に得意先のことを考えなければなりません。

 

ワークス
大久保
 

それは、ソリューションビジネスで成功するための重要なポイントの1つといわれています。相手に「なるほど」と言わせなくてはならない。

 

大久保  

ただ、そこまで考えるのは、上司から強制されたり命令されたりしてやっているうちは無理です。

 

ワークス
大久保
 

「自律」は、モチベーションにもなります。自分が好きでやっているんだ、自分の選択でやっているんだという気持ちにさせるのが、ある意味、上司の技術です。

 

     
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