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米国、カナダ、オーストラリアの人材採用の特徴

米国、カナダ、オーストラリアは英語圏で文化も比較的似ていて、採用環境も似通っている。これらの3カ国は、高い信頼性、他人への開放性、電話を使ったビジネスをする意思がある、という特徴を共有している。

リクルーティング産業は大きく、専門化され、競争が激しい。常時、起業家が新会社を設立したり、新しいテクノロジーが開発・発売されているので、状況は流動的で刻々と変化する。どうやって人材を探すか、どのリクルーティング会社と手を結ぶか、雇用主企業にとっての選択肢は数多く存在する。リクルーティング会社の中には、有望な候補者のリストを作成することや、シリコンバレーのエンジニアの紹介だけに特化しているニッチな会社もある。リクルーティング過程の一部分でも、また全過程でもアウトソーシングすることが可能である。

採用コストの違いも大きい。HRO2リサーチのディレクター、ボブ・オリバー氏は、オーストラリアのジョブボード市場は3つの主なサイトが占めているので料金は高くなりがちなため、企業はソーシャルメディアやその他の集合サイトに頼るようになった、と指摘している。

最も興味深いトレンドは、「ソーシング」の分野がリクルーティングから切り離されて取り扱われるようになったことである。ソーシングはもはや求人が出ている職務に合わせて候補者を探すことではなく、候補者のプールを常に保有しておき、求人が発生した時に、即時に採用できる状況にしていることである。

 

■米国
米国のリクルーティング産業は、世界で最もダイナミックなものだろう。膨大な数の企業がそれぞれ特化したリクルーティング・サービスを提供しており、新しいアイデアやテクノロジーを携えた新会社が絶え間なく生まれている。一般的に人々は極めて可動的で、新しい仕事を始めるという賭けに対して積極的である。

デヴィッド・クリールマン クリールマン・リサーチCEO

 

■カナダ
カナダのリクルーティングは米国とよく似ているが、相違点には十分な注意が必要である。カナダは法によって公用語が英語とフランス語の二カ国語であり、求人情報を二カ国語で掲示した方が良い場合もある。英語のスペリングが米国と違う単語があり、カナダのフランス語はパリジャンのフランス語とは異なる。また、米国と違いカナダではメートル法を使う。このような細かい違いに気を使うと、カナダ人は高く評価する。

デヴィッド・クリールマン クリールマン・リサーチCEO

 

■オーストラリア
オーストラリアは、テクノロジー、特に携帯電話の利用度が非常に高く、したがって携帯電話はリクルーティングにおいてますます重要な位置を占めている。また、米国と違い、従業員がレファレンスを提供するのを法が規制しているので、オーストラリアではバックグラウンドチェックは極めて実用的で、リクルーティング過程においては重要な役割を果たしている。

ボブ・オリバー HRO2リサーチ

2015年06月12日