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欧州、ロシアの人材採用の特徴

アジアでは劇的な変化、急成長、転職を繰り返すという特徴がみられたが、欧州では成長は緩やかで、管理職はあまり転職を繰り返さない文化である。グローバルなリクルーターを驚かせる事実のひとつは、求人広告を掲載する値段が米国のおよそ4倍であるということだ。他の市場での経験を頼りに欧州で活動しようとすれば、リクルーターは瞬く間に予算を使い果たしてしまうだろう。

欧州では多くの専門職者が英語を話すことができるが、その国の言語以外の言葉で書かれた求人情報は読もうとしない。実際フランスでは、求人情報はフランス語で書くことが義務づけられている。

XINGとViadeoは欧州のSNSで、米国発祥のLinkedInの強力なライバルである。

 

■ドイツ
ドイツでは、多くのマネジャーが契約に縛られているので、他の国に比べてCV(職務経歴書)データベースはあまり役に立っていない。彼らは契約が満期に近づくと、求人情報を探し求める積極的な求職者に変身する。

アンジー・ブルックス Beyond.com グローバルアカウント・ディレクター

 

■英国
英国では、大学生は自分が学びたいことを学ぶ(または大学に入るために十分にテストされている)。そしてそれは候補者が生計を立てるためにやりたいと思っていることではない場合もある。例えば、文学を専攻している学生でも会計士になりたいと考えることもある。そしてこういう人は卒業後に会計士になるための資格試験に合格するために働く。そして会計関連職に申し込むCV(職務経歴書)としては学歴欄が奇妙なものになる。

パム・ティーガーデン オーセンタム創設者

 

■フランス
フランスには普通の大学システムと、エリートが通う「グランゼコール」の間に明白な違いがある。上級公務員やエグゼクティブの多くはこの「グランゼコール」の卒業生である。

デヴィッド・クリールマン クリールマン・リサーチCEO

 

■イタリア
イタリアには独特の労働法がある。この法律は、派遣会社が1997年まで違法だったという事実からも伺えることである。解雇するのが困難なため、正規の従業員を雇用するのは企業にとって重大な決断である。しかし、正規雇用の従業員となんら変わりなく業務をこなしても、最長3年まで雇用できる契約社員や「フリーランス」を利用するという形で企業は法律の束縛を逃れている。

デヴィッド・クリールマン クリールマン・リサーチCEO

2015年06月05日