Column

採用戦略を整理するための「人材ソーシングマップ」を作成する
求める候補者像がはっきりしたら、候補者を見つけるためのシンプルで分かりやすい「人材ソーシングマップ」を作成して戦略を立てよう。候補者を見つける経路は、状況に応じて変えると良い。採用担当者がソーシングマップを作成すると、アプローチ方法が明確になり、全体の計画が分かりやすくなる。下図は典型的な人材ソーシングマップである。

Sourcing-Map_648
ソーシングの目標は、最も効率的に(時間・コスト・手間など)有能な候補者を獲得する事である。その分野の専門家に相談すると、能力のある人はどこでどのような方法で職探しをするかのヒントを得られる。手間がかかる割に成果が期待できない経路はなるべく避けたいので、求職者の質が低い経路を把握しておくことも重要である。

候補者を有能な社員にするために
採用プロセスは、職種別、レベル別に決めておく必要がある。また、採用プロセスを決める際にも、競合会社のウェブサイトで採用情報を見て、どのような採用方法を取り入れているか参考にするのも良いだろう。
採用方法に関して興味深い事例を紹介する。

•    ウェストパック・バンク: 様々なポジションに対し、採用プロセスを詳しく説明している。(参照ページWestpac Careers)
•    デロイト:従業員の働く様子やプライベートの過ごし方を動画でリアルに提供している。(参照ページ Life at Deloitte)
ビデオ面接を取り入れたアプローチも、一案である。Montage、Sonru 、 Viepleなどの人事管理ソフトウエアは、企業が面接日時を設定し、候補者はその中から自身の都合の良い日時を選んで面接を受けることができる。採用担当マネジャーは、面接の映像を見て、選考できる。
オンライン・テストは、大量採用やスペシャリスト採用においても幅広く利用されるようになった。候補者はいつでもテストを受けることができ、管理側は候補者の能力が把握しやすく採用決定や社員管理に役立てられる。多くの組織が、TestGrid、 Revelian、 Hay Groupなどのオンラインアセスメント・サービスを利用している。
人材紹介会社を活用したい場合、Hays、Manpower、 Robert Waltersなどオーストラリアと日本の両方に拠点がある会社も多い。

おわりに
採用活動で最も重要な点は、人材に求める資質やスキル、そのスキルに対する市場動向、質の高い人材が数多く見つかるソーシング方法を明確に理解することである。これが出来る企業は、有能な人材を獲得できるだろう。

pdf_icon English version

 

Trevor Vas(トレバー・バス)氏Trevor Vas(トレバー・バス)
Human Capital Management Solutions Pty. Ltd.社のエグゼクティブ・ディレクター。オーストラリアにおけるリーダーシップ、タレント・マネジメント、採用戦略などを専門とする。また、ATC(オーストラリア・タレント・コンファレンス)のディレクターも務め、オーストラリアや世界各国の参加者と最新の採用情報や手法を共有している。

 

2015年02月09日