そのような時代背景を再認識させられるイベントが、去る2月26・27日、東京・高輪プリンスホテルにて開かれた。「企業・学校におけるキャリアカウンセリングと支援を考える」をテーマにした「第1回GCDF JAPAN キャリアディベロップメントカンファレンス」である。主催者は、※1CDF(Career Development Facilitator)という米国政府のキャリアカウンセリング資格の民間認定機関である、※2CCE(Center for Credentialing & Education)である。2日間にわたってのべ1000人を超える参加者を集め、会場はほぼ満員状態となった。キャリアカウンセリングに関する企業や教育機関の関心の高さを窺うことができよう。
2日間でのべ1000人を集め、会場は満員に。
当カンファレンスは、※3GCDF(Global Career Development Facilitator)の日本における第1号認定カリキュラムである「GCDF JAPANトレーニングプログラム」のデビューを期して開催されたもの。メイン会場では、日米の研究者や企業の人事担当者の講演およびパネルディスカッション、別室ではトレーニングプログラムなどのワークショップが行われた。
プログラム内容(図表1)に対する参加者の声を聞くと、やはり具体的なケースの紹介や実践的なキャリアディベロップメントプログラムの方法論を取り上げたものが高い評価を集めていた。一方、キャリア開発支援への取り組み状況に関するアンケート結果(図表2)を見ると、少なからぬ企業で導入済み、もしくは導入に向けて検討を始めている。「具体的な施策の導入を検討中」という回答を含めれば、8割近くの企業がキャリアディベロップメントプログラムの必要性を認識しているといえよう。
図表1 第1回GCDF JAPAN キャリア・ディベロップメント カンファレンスプログラム
(メイン会場のみ、1日目・2日目順不同)
「米国におけるキャリア・ディベロップメント資格認定」
〜認定資格『GCDF JAPAN』の背景と今後〜 Thomas W.Clawson (CCEエグゼクティブ・ディレクター) Howard Splete (CCE代表)
「Webにおけるキャリアカウンセリング」 James P.Sampson,Jr (フロリダ州立大学人材サービス研究部教授)
「キャリア・ディベロップメント・カルチャーの構築」 Ken Patch (HRコンサルタント 元モトローラ社キャリアマネジメントコーポレート会長)
パネルディスカッション「日本企業内のキャリア支援の近未来」
パネリスト:
内田勝久 (電機連合中央執行委員労務福祉政策部長)
深野 誠 (ソニー人材リソースセンター統括部長兼国際人事統括部長)
増田弥生 (リーバイ・ストラウス ジャパン人事統括本部長)
ファシリテーター :
高橋俊介 (慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科教授)
「合衆国におけるキャリアカウンセリング〜昨日、今日、そして明日〜」 Lee J.Richmond (ロヨラ・カレッジ教育学部教授)